同乗した自動車が交通事故に遭ったときの慰謝料と責任について

交通事故は、自分が運転しているときに起きるとは限りません。同乗しているときに見舞われることもあります。また同乗者の場合でも、交通事故の責任を問われることもあるので注意が必要です。
今回は、同乗している自動車が交通事故に遭ったときの慰謝料の請求先と、事故の責任が問われるケースを解説していきます。

同乗者で交通事故にあったときの慰謝料はどうなる?

同乗している際に交通事故に見舞われる状況には、主に次の3つのケースが考えられます。その状況に応じ慰謝料など損害賠償請求をする相手が異なるので、順番に確認をしていきましょう。

交通事故の責任がある自動車に同乗していた場合

同乗していた自動車の運転者のみに、損害賠償請求を行えます。運転者が前の自動車に追突した、信号無視による交通事故、単独事故などの場合です。相手側に過失がなければ、同乗していた自動車の運転手にすべて請求します。

交通事故の責任がない自動車に同乗していた場合

同乗していた自動車に責任がない場合は、交通事故の相手側に損害賠償請求を行えます。同乗していた自動車の運転手に過失がなければ、相手側にすべて請求をしましょう。ただし同乗していた運転者の任意保険から、別途、搭乗者傷害保険を請求できることもあるので確認を怠らないようにしてください、

両者に交通事故の責任がある場合

交通事故の責任が両者にある場合は、両方に損害賠償請求を行えます。両者に過失がある場合は「共同不法行為」が成立し、1つの交通事故が起きた原因は、両者に責任があるといった判断です。
この場合、どちらに損害賠償請求をしてもかまいません。片方に10:0、6:4や7:3、もちろん5:5の割合など負担割合に決まりがないので自由に選択ができます。

支払い能力があり(任意保険の加入している)、請求のしやすい方に求めるのが得策です。運転手が家族の場合も多々あります。運転者が家族だと、運転者の対人賠償責任保険の適用はありません。十分な金額を受取れないことから、相手側に損害賠償請求するのが一般的です。

同乗者に事故の責任が生じるケース

事故の状況によっては、同乗者にも責任が生じることがあります。責任が問われれば、損害賠償請求の減額、さらには刑事罰が科されることもあるので注意をしてください。

飲酒運転であることを知っていた

例え交通事故にならなくとも、飲酒運転と知っておきながら同乗するのは処罰の対象です。同乗者が運転手をそそのかし飲酒運転をさせた場合は、さらに罪が重くなります。
さらに飲酒運転により交通事故が発生し被害者が死傷した場合、同乗者にも損害賠償責任が生じるかもしれません。飲酒運転だと分からなかったなどの言い訳は通用しないので注意をしてください。

運転者が無免許だと知っていた

相手が無免許だと知っていながら、その自動車に同乗するのは刑罰の対象です。また、自動車を提供するのも処罰されます。交通事故が発生した場合は、損害賠償請求を受けることもあるので無免許運転を見逃してはいけません。

運転を邪魔した

運転の邪魔をする同乗者も責任に問われる可能性が高まります。また、運転者が危険な運転をしているにも関わらずそれを止めなかった、もしくは煽った場合も責任が問われるかもしれません。

体調の悪い人に無理やり運転をさせた

上下関係を利用して、体調の悪い者へ無理やり運転をさせる行為も、責任が問われる可能性があります。普段から上下関係を強要している人は、それが当たり前になり危機管理能力がマヒしているかもしれません。体調が悪い人に無理やり運転させることのないよう注意をしてください。

同乗者で交通事故に見舞われたら弁護士へ相談

同乗者で交通事故に見舞われたときは、弁護士に相談を行いましょう。どちらに請求をすべきか迷われている人はいませんか?弁護士に相談をすると的確なアドバイスが受けられ、損害賠償も増額します。まずは無料相談を利用して、信頼できる弁護士を探してください。